リボ払いは、月々の支払い額を一定にする方法です。
月々の支払い額に設定できる金額は、カード会社がそれぞれ最低額を設定しているので、それより多ければいくらでもかまいません(ただし千円単位など単位があります)。
リボ払いで買い物をすると、金利手数料がかかります。
この金利手数料とはカードローンでいう利息と同じです。
リボ払いで毎月支払っていくことになる金利手数料は、30日ごとに支払うケースでは「利用残高×金利÷365日×30日」となります。
金利手数料はカード会社によって違いますが、だいたいの設定は年率15~18%です。
リボ払いが危険だと言われるのは、いつまで経っても残高が減らず支払い総額が膨れ上がってしまうからです。
リボ払いを選択すると、月々の支払い額は低くなりますが、金利手数料が利用残高にかかってくるため、支払い額を低くするほど残高の減りが遅くなるという仕組みになっています。残高が減らないと、その分だけ支払い回数も増えていきます。
すると、支払う金利手数料も増える一方で、支払い総額が非常に大きくなってしまうのです。
リボ払いの使い過ぎで破産にまで陥る人も少なくありません。
そんな危険なリボ払いにもかかわらず、世間には利用する人がたくさんいます。
というのも、カード会社がしきりにリボ払いを勧めるからです。
1回だけの利用なら特に問題ありませんが、便利だからと常にリボ払いで支払っていると、手数料ばかりどんどん取られてしまいます。
カード会社が利益を出すには、カードの新規入会者を増やすことと、カードをどんどん使ってもらうことの二つがありますが、新規入会者はそんなに簡単に増えませんし、新規に入会してもしばらくしたら多くの人が使わなくなってしまいます。
そのため、既存の利用者からなるべく多く取るためにリボ払いを勧めているのです。
実際、今のカード会社はどこでもリボ払いで利益を出そうという方針だと思われます。
お客さんがカードを使っても、それが一括払いなら手数料がかからないのでカード会社の利益にはなりません。
手数料がかかるリボ払い、もしくは分割払いでなるべく支払い回数を多くしてもらおうと考えているのです。
ただ、日本人は一括払いを好むため、なかなかカード会社の思惑通りにはなりません。
そういうわけで、一括払いで決済したにもかかわらず、後からカード会社から「リボ払いに変更するとお得ですよ」とメールが届いたりするのです。
しかし、利用者にとっては、リボ払いは使えば使うほど返済額が大きくなるシステムです。
支払えなくなるリスクがある以上、利用には慎重になる必要があるでしょう。