私はリボ払いで350万円の借金を作り、それを3年で完済しています。
今回はその時の体験談をお伝えしますので、いま借金に悩んでいる人は参考にしてください。
きっかけは、些細な競争心
私は当時、月収15万円の派遣社員でした。彼氏も月収15万円の自営業。
貧乏カップルです。
お金がなくって、困っていたのですが、ある日彼氏がちょっとしたことで支払に困り、私が1万円を立て替えたのです。
その時、彼氏が返済の代わりに、元カノのネックレスを私にプレゼントしようとしてきました。
1万円の代わりにネックレスで返済しようというのです。
私はヤバイと思いました。
ちゃんとお金を返してもらわないと、金銭の貸し借りで困ることになると・・・そこで、お金に困っている彼氏が自分の家計の範囲でやりくりできるように、クレジットカードを作ろうと提案したのです。
お互い低収入だけどどっちがクレジットカードを多く作れるか競争しよう!という話になって、彼氏もそれに乗ってきました。
そこで二人でクレジットカードの窓口を往復し、たくさんクレジットカードを申し込みました。
彼氏は3枚、私はゼロ!
結果、彼氏は3枚のカードを作ることができ、私はゼロでした。
勝負に負けてそこで終わったと思ったものの、お金のない生活に苦しんでいた彼氏は、そのカードを使って天井まで買い物してしまったのです。
3ヶ月ほどで借り入れの総額は350万に膨らみました。
フリーマーケットで気に入った10万のアクセサリーをその場でキャッシングして購入したこともあります。
二人合わせて収入30万円で、350万円のリボを返す生活が始まりました。
まずは、徹底した節約!
二人で最初に取り組んだのは、生活の見直しです。二人してドコモで携帯を使っていたのですが、ペアのPHSに変えることにしました。
PHSは、ピッチ同士だと通話が無料で、かけ放題がついて月に980円なのです。スマホだと月に8000円はしますから、これはお金の節約になりました。
そして、彼氏のアパートはLPガスだったのですが、彼氏はガスを解約して水シャワーを浴びるようになりました。
真冬は私のマンションで都市ガスでお風呂に入ることにしました。これだけでLPガスの月8000円は浮きます。それから、私は外食が趣味だったのですが、それをパスタに変えました。
パスタと袋ラーメンです。一食60円ほどで済みますので経済的です。
外食が一番お金がかかるので、彼氏も食事は実家でとるなど、工夫して生活費を浮かせました。
遊びにいくのも、激安カラオケなどお金がかからない趣味に変えて、お互い15万の収入の中から、できるだけ返済にあてるようにしたのです。
怪我をして保険金が!
私が実家の親に旅行に連れて行ってもらったとき、旅先でトレッキングツアーに参加しました。
そこで転んで怪我をしてしまったのです。
現地で病院にいき、旅行が終わってからも接骨院に通いました。それだけで、一回3000円×90日で27万円のお金になりました。
怪我は大したことなかったのですが、これは臨時収入として彼氏に献上し、返済にあてました。
繰り上げ返済を使おう!
私と彼氏は、しっかり考えてリボ払いを返済しました。
毎月、できる限りお金を浮かせて返済にまわすのですが、普通に返済額をアップさせたら金利を支払うのが増えるだけで、元本はほとんど減りません。
そこで3社あったリボの返済額を毎月最低額にして、月々の金利の支払を最小限におさえたのです。
そうすると、3社で45000円ほどの返済で済みましたので、残りの金額は自分たちの自由になります。
そこで遊びや買い物につかわず、自分たちでコツコツ貯金して、数十万円が貯まった時点でドカンと繰り上げ返済につかったのです。
毎月の返済額は最小限におさえて、残りの自由になるお金をしっかりと自分たちで貯金したのです。
正直、これがリボ払い完済のコツだと考えています。毎月の返済金額をアップさせるのではなく、最低限におさえるのです。
そして強い意志が必要ですが、毎月の貯金を手元で行うのです。自制心が必要ですが、それぐらい強い意思がないとリボ払いで350万円も完済できなかったと思います。
すっかり節約体質に!
こうして、最初は数十年かかると思っていたリボ払いの350万の借金ですが、3年で完済することができました。
破産したり特別なことはなにもしていません。親に援助も受けていません。
自分たちの収入と、臨時の収入を使ってやりくりして、あとは節約体質に生まれ変わることでリボ払いを完済したのです。
リボの払いを完済したら、あとは勧誘がすごいです。
それから、限度額もびっくりするぐらいアップしますね。
上客だと思われたのでしょうか、今では枠が500万ぐらいあります。
ですが、返済もそこそこ大変だったので、もうリボ払いは使っていません。
節約体質に生まれ変わって、今では貯金もできるようになりました。
ダラダラお金を使う生活よりも、一度借金生活を体験したことで貯金の大事さが実感できるようになったので、今では借金も笑い話です。