預金連動型の住宅ローン。金利以外の事務的な手数料や、保険の支払のコストを計算した結果、一括で支払って完済したほうが良いという判断に至りました | 借金体験談

預金連動型の住宅ローン。金利以外の事務的な手数料や、保険の支払のコストを計算した結果、一括で支払って完済したほうが良いという判断に至りました

借入利用した会社と借入金額

銀行の住宅ローン。

月々の返済額と金利

借入金額1500万円、金利0%、返済期間20年。担保は預貯金、保証人なしで団体信用生命保険を利用。

統括:よかったこと、悪かったことなど。

自宅マンションを購入するために初めて銀行から融資を受けることにしました。長年の賃貸生活でしたので、家賃がもったいないなと思い、予算があえば自宅を購入しようと思ったのがきっかけです。

賃貸契約が切れる直前でようやく気に入った中古マンションが見つかってから、銀行への融資申し込みや不動産売買契約、引越し、入居に至るまで、とても慌しかったです。

日中仕事をしながら、仕事の合間に色々な書類を準備したり、どのように資金を調達しようかと考える時間も少なかったことが一番大変でした。この限られた時間の中で、どのような住宅ローンを利用したら返済にストレスを感じないようにできるかを第一に考えて、まずは複数の銀行に直接出向いて説明を受けました。

不動産仲介会社の営業担当者からも自社で取引のある都市銀行を紹介してもらい、仮審査を受けて無事こちらの都市銀行の融資の道筋を取り急ぎつけることができました。これで、最悪自分で申し込んだ銀行から融資を受けられなくても大丈夫な状態にしておきました。

不動産仲介会社から紹介してもらった銀行で進めることもできたのですが、せっかく初めての融資を受ける経験でしたので、自分でも並行して銀行の住宅ローン担当者に本格的に審査に必要な資料を持ち込んで打診してみることにしました。

その結果、自分の希望に一番近い住宅ローンを見つけることができました。

銀行にも様々な住宅ローン商品がありますので、納得のいくまで時間が許す限り、分からない部分は積極的に銀行の住宅ローン担当者に相談することが大切だと思います。

私が利用したのは預金連動型の住宅ローンです。

仕組みは単純に住宅ローン借入額と預金額が同じであれば、金利が0%になるという商品です。

住宅ローンの金利とはいっても、長年に渡って支払いを続けていくと積み重ねるとそれなりの金額になりますので、金利は低ければ低いほど有難いですし、預金をあえて引き出しにくくすることで無駄使いも防げると考え、私の性格にはぴったりだと思いました。

金利0%なら、敢えて住宅ローンは利用せずに現金で購入すれば良いのではないかとも思いましたが、万が一お金が緊急に必要になったときのことを考えるとその勇気はありませんでした。

借り入れる金額と同額の預金を全額担保にすることによって、ローン審査で重要な自己返済比率も問題ないはずと思い、迷わずこの住宅ローンに申込をしました。金利が0%であるということで元本のみの返済になりますので、20年で完済することが無理なく出来る計画が明確になっていたことも自分の気持ちを後押ししました。

金利の心配を全くしなくて良いのはやはり魅力だと思います。審査には1週間ほどかかったと記憶しています。

連絡を待つ間はやはり心配でしたが、無事希望にあった住宅ローンを利用して自宅マンションを購入することができたので嬉しかったです。
私は将来自分で払えないかもしれない額の金額を借りるのは間違いなくストレスを感じてしまう性格なので、自分が払える範囲内で自宅を買うというのが一番の希望でした。

その希望を満たした住宅ローンを借りることができて本当に良かったと思っています。

自分自身の希望にとても合っている住宅ローンだったため、良いことしか思い浮かばないのですが、敢えてこうしておけば良かったかなと思うこともあります。

それは、保証人のことです。

いくら親や兄弟で保証人になってくれそうな家族がいたとしても、保証人をお願いすることは何となく気が引けてしまい、結局お願いしませんでした。

保証人なしでも申し込める住宅ローンだったため、保証人の代わりに団体信用生命保険に別途加入するという条件があり、団体信用生命保険に加入することにしました。

金額は月数千円程度ではあるのですが、毎月必ず支払うことと、ローン返済が始まった年が一番保険料が高く、年数の経過と共に支払う保険料が下がっていくという形態であったため、支払の初年度から5年後くらい先までは少し高いかなという印象でした。

この団体信用生命保険は、万が一ローンを支払いする人が死亡した際に、残りの住宅ローンの支払が免除されるという素晴らしい保険なのですが、私個人的には特に必要ないかと思っていましたので、保険に加入するよりも、遠慮しないで兄弟の誰かに保証人になってもらったほうが良かったかもしれないと思いました。

結局、金利0%のメリットは最大限に享受できましたが、5年ほど経過したときに金利以外の事務的な手数料や、保険の支払のコストを計算した結果、担保として預金していた金額を一括で支払って完済したほうが良いという判断に至りましたので、20年間に渡って返済する前に早期に完済しました。

金利は少ないほうが良い、大きな金額を借り入れるのには不安がある、将来緊急に必要になるかもしれないことを考えて現金を持っておきたい、と考える人にとってはこのような住宅ローンは魅力があるのではないかと思います。